第6講 人間関係を良くするために
第2週 好い気もちで人と接する
関係を良くしたい相手と接する際に、好い気もちをもつことができると、それは自分の表情や言動などに表れ、相手にいい感じ・好感を与えます。その結果、関係がよくなりやすくなります。
好い気もちの一つめは、「思いやりの気もち」です。相手を気遣ったり、相手に何かをしてあげたいというような気もちです。
たとえば、相手がお年寄り(特に好きなおじいちゃんやおばあちゃん)なら、思いやりの気もちをもちやすいでしょう。
好い気もちの二つめは、「やさしい気もち」です。
たとえば、子供(特に赤ちゃん)と接する時には、やさしい気もちになりやすいでしょう。
好い気もちの三つめは、「感謝の気もち」です。
感謝できることがある相手なら、「ありがたいなぁ」と思って接することで、感謝の気もちをもつことができます。
この三つのどれでもかまいません。他に好い気もちがあれば、それでもいいでしょう。自分なりの人に対する好い気もちを見つけられたら、と思います。
このような好い気もちをもって相手と接することができるようになれば、きっと関係はいい方向にいくでしょう。
もちろん、好い気もちで接するのは、関係を良くしたい相手だけでいいのです。
これらの好い気もちになれることは、それ自体が自分とって心地よいものです。
好い気もちの「好い」は、相手に対してでも一般的な善悪でもなく、自分の心にとって「好ましい」と考えていいと思います。
と言っても、好い気もちをもって人と接することは、慣れないとなかなかできません。
それをキープするのはとても難しいことです。相手の言動によってすぐに変化してしまいます。
好い気もちをキープするためには、人を受け入れる能力が必要だと思います。
非常に難しいことですが、好い気もちで人と接することを心がけるだけでも、それなりの効果はあるでしょう。
あとは時間をかけて、少しずつできるようになっていければ、と思います。